国工院名誉宗匠 隠岐の名工【原沖光】

景光写し傑作短刀 精錬地鉄に足入り互の目乱れ

特別注文打 銀着二重ハバキ 御守刀


■コメント■
ご覧いただきありがとうございます。

【銘】
表『昭和四十八年三月日 沖光』
裏『祝 松岡泉誕生 贈 木村文雄』

沖光刀匠は島根県隠岐郡の刀工で本名を原寛といい
戦時中は父の初代沖光と共に陸軍受命刀匠として活躍し、
軍刀技術奨励会での会長賞をはじめ多数の受賞を果たして
国工院会員名誉宗匠を務めるなど上工としてその名を轟かせ、
【貴品の列 最上大業 横綱格】に列位する昭和の巨匠です。

一貫して最高級の安来鋼を用いた古式鍛錬法に拘って鍛刀し
美しさと鋭い斬れ味を両立した備前伝の作刀に定評があります。


本作は松江市の有力者が贈呈用に特別注文した一振、
沖光刀匠の作中でも特に出来優れる景光写し名品短刀です。

やや内反りついて気品に満ちた古調な趣の姿を呈し、
小板目詰んで梨子地風となる精良な地鉄に地沸微塵につき
刃文は互の目連なって足よく入る上品な乱れを破綻なく焼いて
匂口締まって明るく冴え刃縁全体に繊細な小沸の粒子が煌めくなど、
洗練された出来口で景光の作域を見事に再現した会心作です。

上手白鞘に銀無垢二重ハバキの入念な仕立がなされ、
魔を除け邪を祓う御守刀としても申し分の無い

島根が誇る昭和随一の巨匠『沖光』刀匠による特注打、
長船景光写しの名品短刀を末永くお手元でお楽しみ下さい。


ご不明な点などございましたらお気軽にご質問下さい。

■詳細■
◇◆ 寸法 ◆◇

刃長：24.6cm 元幅：2.38cm 先幅：1.86cm

元重：0.66cm 先重：0.50cm 反り：なし 目釘孔：1個

（素人採寸につき多少の誤差がある場合がございます）


◇◆
・刃切れ等の大きな欠点は見当たりません。
・多少のヒケ、スレ等はご容赦下さい。
・古物にご理解をいただき神経質な方は入札をご遠慮下さい。
・各所、画像にてご判断いただき不明な点はご質問下さい。

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